名前:saki
留学開始時の学年:修士1年
留学開始時の所属: 生命理工学院生命理工学系ライフエンジニアリングコース
卒業年月(予定): 2023年 3月
留学プログラム : 派遣交換留学
留学先 : スイス チューリッヒ
所属先 : ETHチューリッヒ
留学時期 : 2021年9月1日 〜 2022年2月16日
留学期間 : 5ヶ月
過去の留学経験 : 超短期派遣プログラム
総費用 : ~150万円
奨学金 : 有り
奨学金名称 : Heyning-Roelli foundation
受給金額 : 一括で5000フラン(約65万円)
卒業時期 : 変わらなかった
出会った人々に恵まれた留学であったと感じています。私の留学した学科は1学年約30人ほどで小さく、私は唯一の交換留学生でした。セメスターの初日にそれが分かった時は不安でいっぱいでしたが、正規留学をしている学生たちがみんな仲良くしてくれて、毎日授業で会って図書館で勉強したりするだけでなく、学生団体主催のイベントに行ったり、ホームパーティーをしたりしました。その中でも、私の帰国前にみんなで最後に旅行に行ったことは忘れられない思い出です。そして、彼らの見据えている将来を知ることで、私の今後のキャリアにおいて目指していきたい場所を明確にすることもできました。誰と出会い関わっていくかによって、経験できることも変わり、自分一人で経験することよりも何倍も思い出深いものになると感じました。
ヨーロッパの娯楽の一つとして経験したのが寒中水泳です。寮の近くに静かで雰囲気のいい湖があり、冬の一部が凍っているくらい寒い日に、友達と行って水着を着て入りました。もちろんすごく冷たいので水の中にいられるのはほんの数秒なのですが、水から出た後は体の内側からポカポカしてくる感覚があり、とても不思議でした。秋セメスターの留学でも、水着は持っていくことをおすすめします。
ETHのセメスター中はとにかく勉強が忙しく、5ヶ月間で課題やテストに追われていない瞬間はほとんどなかったような気がします。私は、東工大での専門とは異なり、創薬科学という学問を専攻したので、今まで学んだことがない新しい考え方を英語で理解し、さらにアウトプットできるようになる必要がありました。また、クラスメイトのレベルの高さにも圧倒され、授業中にただ絶望してしまうこともありました。しかし、そういった感情を共有して励ましてくれた友達や、何度でも頼らさせてくれたTAさんのおかげで諦めずにやり遂げることができました。最初は全く理解できなかった科目についても、最後は友達と疑問点について議論できるようになり、自分の成長を実感して嬉しくなったと同時に、積み重ねの大切さも学びました。
街を一望できる場所で友達と!
大きくて綺麗な湖!
英語
TOEIC 900~990→TOEIC 900~990
奨学金の獲得と、留学先の決定タイミングの調整が難しかったです。
万が一奨学金が取れなかったことを考えると、奨学金をとってから留学先を決定したいはじめは、授業履修をせずに研究室に所属する予定でした。しかし、第一志望の先生に、一度OKされたものの断られてしまい、その後興味を持てる研究室が見つからず、授業履修をすることにしました。また、授業に関しても、交換留学生は履修できてないと言われた科目がいくつかあり、他の学科や学部生の授業で単位を補う必要がありました。当初の予定とは大きく変わってしまいましたが、結果的に上述のような出会いがあったので後悔はしていません。
留学に興味があっても、実力が足りないことへの不安からずっと覚悟を決めることからETHでの授業履修や研究は大変ですが、留学で特にそれらを頑張りたいと思っている人におすすめしたい留学先です。
なぜなら、同じ志を持つ学生や、その学生を全力でサポートしてくれる先生方に出会うことができるからです。そして、その出会いは自分の視野や将来の可能性を大きく広げてくれるものであるはずです。ぜひ、一歩踏み出してみてください!